AutoDater7 のOHに挑戦してみました(^-^)
まずは時計の裏蓋をあけるわけですが…いきなり躓きます。。
開けようとしても、ケースの裏にコジアケを差し込むスペースも無く途方にくれながら10分くらいキズミで眺めていたら…ガラス側のベゼルに僅かなコジアケ口を発見。どうやら、裏蓋無しの文字盤側からムーブメントを出し入れするタイプのようです。コジアケを差し込み開けてみました。
次の問題は、(竜頭)巻真。裏蓋を開けるタイプなら、オシドリという部品があってそれを押し込むボタンやレバーで巻真を固定している部分が外れるのですが、これにはありません。また、文字盤側から外すタイプの場合は、ちょっと複雑な形をしたレバーがあってそれを動かすことで、同じ様にオシドリを動かして巻真を外せるようになるのですが…それもありません。とはいえ、今回の時計は、巻真が無かったので抜けているモノだという前提で…一旦バラシにかかります。
とりあえず、振り回していたら…ムーブメントが外れました。で、巻真のところを良く見てみると…巻真の一部が残っていました。折れてる?と思ったのですが、知人に聞いてみると「ジョイント巻真」というタイプの部品で、巻真の竜頭の部分とムーブメントに固定される部分が別の部品になっていて竜頭側が無くなっているのだろうとの事。
謎は解けたので、バラシの続きです。この時点では、まだキャリバーも特定できません。(この時代の時計は、ちょっとした仕様の違いでキャリバーが大きく変わるとのことです。)このタイプのムーブメントは、地板(テンワの下)に刻印がされて言うと言うことなので、その部分を覗き込みキャリバーを確認します。ここでやっと、キャリバーを特定できます。見つけたキャリバーは4113。
このキャリバーを頼りに、知人に技術解説書を入手してもらいます。この解説書は、時計の販売当時に販売店に配布されていたそうです。それを基に、部品が必要になった時の部品番号が特定できます。
こんな感じで、入手してから数日。実際の作業時間としては2時間程度で写真の状態までばらすことが出来ました。
その後、知人を介して必要な部品を入手して洗浄と、組み立てです。